育毛剤に配合されたフラーレン【頭皮環境を守るたには抗酸化が必要である理由】

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薄子
薄子

フラーレンって美白作用のある成分じゃないの?

美白作用のある成分を育毛剤に配合して、髪が生えてくるの?

フラーレンといえば抗酸化力の強い美白成分として知られています。

それが、育毛にもいいの?と思うかもしれませんが、抗酸化力の強いフラーレンには髪を成長させる力があることがわかっています。

その仕組みについて、化粧品会社で働く研究員ハチマルが解説します。

AGAクリニックでも使う活性酸素除去成分

AGAクリニックの治療法では、AGAスキンクリニックと湘南美容外科クリニックがAGA治療にオリジナルカクテルを使用しており、SODスーパーオキシドディスムターゼ)という活性酸素を除去する成分を頭皮に導入しています。

【2021年最新】成長因子導入治療を行っているクリニックまとめ【HARG療法との違い】
HARG療法はきいたことはあるけど、メソセラピー・メソ療法との違いはわかりますか。HARGカクテルを使用しているのが、HARG療法、それ以外の成長因子を使用してるのはメソセラピー・メソ療法と呼ばれています。どちらの治療法も成長因子を頭皮に導入するのが治療の最大のポイントになります。

SODは体内の存在する活性酸素を除去してくれる酵素ですが、フラーレンも抗酸化力が高く、体内に発生した活性酸素を除去してくれる作用があります。

この活性酸素が髪を育てる力を阻害している可能性が高く、このジャマな活性酸素を取り除いてあげれば、止まっていた髪の成長を促してあげることができる可能性が出てきたということになります。

フラーレンの抗酸化力

抗酸化力のある美容成分として知られているビタミンC誘導体。

フラーレンはこのビタミンC誘導体のおよそ2.5倍の抗酸化力があります。

体内の存在するSODも高い抗酸化力があるので、フラーレンくらい高い抗酸化力があるなら、薄毛にも効果があるかもしれないと試験を行いました。

フラーレンの薄毛改善効果

大阪大学でフラーレン2%配合の外用ローションを塗ってもらった結果、6ヵ月後に髪の成長速度は1.16倍になったという報告があります。

この結果から、フラーレンには髪を成長させる作用があることがわかったけれど、6ヵ月使用しても1.16倍しかないということになります。

それなら育毛剤に配合するときは、他の育毛成分と同時に配合すればいいのです。

フラーレン配合育毛剤

育毛剤はここ数年で激しく進化しています。

海外の育毛成分を使用した育毛剤も販売されてるようになってきました。

フラーレン単体では「育毛作用が期待できる!」という効果はないと思います。

ただ、医薬品と化粧品である育毛剤の違いは、【成分の組み合わせは自由】であることです。

髪を生やすには、多角的なアプローチが必要なことがわかっています。

ミノキシジルの5つの作用

ミノキジル外用剤のメリット・デメリット【効果と副作用そして薬剤耐性】
発毛効果が確認されている唯一の薬といわれるミノキシジル。その作用は現在でもあまりわかっていません。そのため、他に変わる薬が作りにくいというのが事実です。ミノキシジルの多岐に渡る効果と副作用、そして薬剤耐性はおこるのかといったことについて説明しています。またミノキシジルを効かない人の特徴と対策についても紹介しています。

発毛効果のあるミノキシジルでさえ、5つの作用で髪を生やしているのです。

育毛剤で効果を出すには成分を複数配合して、複合的な作用で育毛するしかありません。

最近ではそういったタイプの育毛剤が増えてきているので、嬉しい限りです。

フラーレン+プロキャピル配合育毛剤

プロキャピルの3つの成分

・オレアノール酸

アピゲニン

ビオチノイルトリペプチド-1

✔ オレアノール酸

オリーブの木から抽出された成分で、抜け毛の原因を作る5α-リダクターゼを阻害する働きがあります。

✔ アピゲニン

柑橘系から抽出されたフラボノイドで、血管拡張作用による血流促進効果があります。

✔ ビオチノイルトリペプチド-1

ビオチンとトリペプチド-1によってつくられる成分で、「髪を生やす細胞」の周囲を囲む、繊維芽細胞に働きかけ頭皮の土台を作る働きがあります。

プロキャピル配合の育毛剤

女性の薄毛対策にプロキャピル【育毛剤・シャンプー】
女性の薄毛の原因は複雑なので原因もわからないまま高い育毛剤やシャンプーを使っている人も多いのではないでしょうか?FAGAなど原因がはっきりしている場合は、それに対応したものを使うのが一番良い方法ですが、自然治癒が見込めるような薄毛に高いものを使う必要はありません。女性にはプロキャピル配合のトータルケアならコスパも最適。

キャピキシル・ビディオキシルの解説

抜け毛が気になり始めたら薄毛対策【キャピキシル配合育毛剤編】
抜け毛が気になりだしたら、薄毛対策をしましょう。薄毛の治療はヘアサイクルとの向き合い方が大事。自分にあった対策をしないとなかなか結果がでないことに。ここでは薄毛対策の育毛剤としてキャピキシル配合製剤を紹介しています。

まとめ

育毛評価系が確立されるにつれて、新たに再評価される成分も増えてきています。

育毛剤に使われる成分で効果のあるもの、効果のないものがデータで示されるようになってきたことは、効果のある育毛剤を選ぶための重要な要素となってきています。

このサイトでは、効果のエビデンスがあるものを紹介しています。

エビデンスが嫌い、細胞評価は信じられないという人もいるかと思いますが、細胞評価で効果のないものはヒトの身体でも効果はでません。

細胞評価の先にあるのが、「効果には個人差があります。」ということになります。

シャンプーを変えても、頭皮マッサージをしても抜け毛は減りません。

こういったものはあくまでも補助的なものとして使うようにしましょう。

体験談も1ヵ月ごとに違う育毛剤を使用したのでは、どれが効果があったのか全くわからない状態になっています。

育毛剤や発毛剤は3ヵ月~6ヶ月後使って、やっと効果がでるものです。

育毛剤や発毛剤の評価はエビデンスに頼るしかないのが現状ですよ。