女性用の発毛剤って海外製品の方がミノキシジル濃度が高いから効果がありそう。
本当のところはどうなの?
これまでこのサイトでは海外の医薬品の紹介はしてきませんでした。
個人輸入のため使用は自己責任になりますし、日本では使用が許可されていない成分が配合されている可能性があるからです。
でも、男性用ミノキシジル製剤で人気の「フォリックス」の処方を見たときは驚きました。
かなり機能的に処方が組まれているのに、日本製より安い。
日本でこの技術を使ったら、倍くらいの価格にはなるだろうな、と思う程。
女性用のミノキシジル発毛剤もきっといいものがあると思って調べてみたら、やっぱり良い処方ものがありましたので、その製品の処方解説をしていきます。
フォリックスFR02処方や技術を徹底解説
「フォリックス」シリーズは、日本製のミノキシジル製剤より断然処方が優れています。
ミノキシジル配合量が注目されがちな「フォリックス」ですが、ミノキシジルの配合量が多いということより、この処方によって発毛の差が出ているではないかと思います。
フォリックスFR02配合成分
✓ ミノキシジル2%
日本で副作用のデータが少ないことから、女性用ミノキシジル製剤については1%濃度のものが上限となっていますが、「フォリックス」は2%濃度になっています。
AGAクリニックによっては2%濃度のものを処方してくれるところもありますが、日本では組めない処方や技術を使っている「フォリックス」の方が発毛効果が期待できると思います。
✓ アデノシン
男性用フォリックスにも配合されている成分になります。
アデノシンは資生堂で使用されている育毛成分でもあり、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも推奨度Bの育毛成分になります。
このサイトでも、ミノキシジル製剤と育毛剤の併用は有効であると話をしています。
薄毛の原因は様々あり、多角的なアプローチをする程、髪は生えやすくなりますし、髪を育てる力を発揮することができます。
特にミノキシジルと比較すると、育毛剤の成分には「髪を育てる力」が強いものが多いことが特徴。
「ミノキシジルでは産毛しか生えなった」という声もよく聞くので、この産毛を育てる力は育毛成分に期待することができます。
✓ プロシアニジンB2
男性の薄毛はDHT(ジヒドロテストステロン)が原因ですが、女性の場合炎症が原因のことも多いのです。
それに配慮し、抗酸化力の強いプロシアニジンB2を配合しています。
✓ プロキャピル
プロキャピルは女性用育毛剤に配合されていることが多い育毛成分です。
海外の原料なので、日本の育毛剤に配合されていることが少なかった成分なのですが、最近では日本製の育毛剤にも配合されてきている成分になります。
プロキャピルは単体より他の育毛剤分との組み合わせで使用されていることが多いので、ミノキシジルと相性が良ければより高い育毛作用が期待できます。
日本では医薬品成分のミノキシジルと化粧品成分のアデノシン・プロキャピルを同時に配合することはできません。
ミノキシジルには5つの作用があると言われており、この5つの作用が発毛に効果を発揮し、育毛剤(化粧品成分)に配合されているアデノシン・プロキャピルは髪を育てる力に効果を発揮するので、とも相性の良い組み合わせとなっています。
日本だとミノキシジル製剤とアデノシンやプロキャピルを配合した育毛剤を併用するしか方法はないんですね。
そうなんです。それを1本にまとめて使える処方はないので、ミノキシジル製剤と育毛剤を併用して使ってもらうしかありません。
フォリックスFR02に採用されている技術
フォリックスシリーズにはリポスフィアテクノロジーという技術が使われています。
疎水性と親水性の部分を作ることにより、頭皮表面にある角層バリアを通過させやすくしています。
この技術は日本ではリポソーム化として美白剤などには使用されています。
日本の発毛剤にもこの技術使えないのかな。
使えることは使えるのですが、日本の医薬品の承認基準は厳しいこと、日本の発毛剤市場が小さいことなどから、開発する企業にとってメリットがないからなんです。
つまり、こういった技術を駆使して作った発毛剤は「フォリックス」より高価になる上、売れないとなると開発した企業は赤字になる可能性が高いですから、開発に参入する企業はないかもしれないですね。
炎症の原因であるプロピレングリコール(PG)を未配合
日本製のミノキシジルは、頭皮に赤みがでたり、炎症を起こしたりする症状がみられました。
この原因はミノキシジルではなく。このプロピレングリコールだと言われています。
FR02はプロピレングリコールのかわりに1,3-プロパンジオールを使用しています。
もうこれをみたら、ミノキシジル配合濃度より処方の違いではと思えるほど、「フォリックス」は理想的な処方となっています。
まとめ
日本でも人気のフォリックスシリーズ。
ミノキシジル配合量だけに注目されがちですが、本当のすごさはそこではありません。
・日本では医薬品と育毛剤(化粧品)の成分は同時配合できない
・日本では開発費用がかかりすぎて、リポソーム化した発毛剤の開発に乗り出す企業はでてこない
・日本の医薬品では1,3-プロパンジオール(化粧品成分)は使用できない。
個人輸入の製品の使用はあくまでも自己責任になりますが、日本では不可能な技術が盛り込まれたフォリックスは機能的ですし、ミノキシジルだと頭皮が荒れてしまってという人にも配慮が行き届いています。
薄毛の研究は世界中で行われているので、私がおすすめできる成分のキャピキシルやリデンシル、プロキャピルも海外で開発された成分になります。
日本は「血流促進」をうたい文句にした育毛剤がまだ売られているような、育毛後進国だと痛感させられますね。