【2021年最新】AGA専門クリニック治療方法を徹底解説

薄毛の男性 AGA
ケビン
ケビン

AGA診療内容って言葉が難しくて何をするのかよくわからない・・・。

AGA治療を受けてみたいけど、クリニックのHPを見ても処方される薬がどんなものなのか違いがわからない、治療方法もよくわからない・・・。

そんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

今回はAGA治療で行われる検査・診断・治療薬・治療方法を解説していきます。

AGA治療で行われる医師の検査

検査項目で行われているのは血液検査とAGA遺伝子検査です。ではこの検査でどんなことがわかるのでしょう。

・血液検査

・AGA遺伝子検査

血液検査

治療を開始する前に、血液検査で肝機能、腎機能、血算、前立腺腫瘍マーカーのチェックを行い、内服薬や治療用の有効成分が使用できるかを確認します。

AGA遺伝子検査

AGAは母方の遺伝子が大きく関係しています。母方の祖父が薄毛だと薄毛になる確率が高くなります。理由は母方のX染色体に含まれている遺伝子情報。男性は母親からX染色体を受け継ぎ、そのX染色体上に薄毛の遺伝子情報が含まれていると薄毛になりやすいということになります。

A.薄毛になりやすい

母親のX染色体2本とも薄毛遺伝子情報を持っている

薄毛の遺伝

B.薄毛になる可能性がある

母親のX染色体1本だけ薄毛遺伝子情報を持っている

C.薄毛になりにくい

母親のX染色体2本とも薄毛遺伝子情報を持っている

AGAになりやすい遺伝子情報の有無を調べることができます。

マイクロスコープ診断

マイクロスコープ

マイクロスコープを使って髪や頭皮の状態を診て現在の状態を把握します。

他にも毛根の状態を確認するのにも使用します。

毛根の状態の確認

毛根比較図

①正常な毛根

毛根が丸くなっている。先が白っぽくなっているのは毛根鞘(もうしょうこん)になります。毛根鞘(もうしょうこん)の特徴は半透明でゼリー状であること。皮脂の付着と見分けがつきにくい。

②毛根が細くなっている

細長い毛根は、成長していない証拠。毛根が細いと太い髪が育たず、髪が細く頼りない感じになります。薄毛対策が必要ですが、毛根の力が弱っている状態なので育毛ケアでもまだ間に合います。

③毛根が黒い

血流が悪く髪に栄養が行き渡らないと、毛根が黒くなります。食生活を見直しましょう。

④毛根の周りに白い塊がある

毛根の周りにある白い不透明な塊は、皮脂の塊です。毛穴につまった皮脂が抜け毛にくっついている状態になります。皮脂をとるシャンプーでスカルプケアをしましょう。

⑤毛根の先から毛が生えている

毛根の先に尖ったものが出ているのは、次に生える毛が一緒に抜けてしまった状態。毛根が頭皮に根付けてないので次に生える毛が一緒に抜けてしまっています。早めに薄毛対策をしましょう

⑥毛根が丸くない(ギザギザ・うねりなど)

毛根がギザギザしている、うねっているなど丸くない形をしているならば、ダイエットや過度のストレスが原因です。ダイエットの方法を見直したり、ストレスを発散するようにしましょう。

⑦毛根が無い

脱毛症の可能性が高くなります。早めに薄毛対策を始めましょう。

カウンセリング

診断と検査の結果をもとにカウンセリングを行い治療方法を決めていきます。

どんな治療が必要か通院の頻度はどのくらいか、費用はどのくらい必要かなどわからないことや不安なことがあればここで確認しておきましょう。

AGAの治療期間

AGA治療の効果がでるのは3~6ヶ月といわれています。クリニックによっては内服薬の治療を6ヵ月として割引プランを設定しているところもあります。

AGAの再発

AGA治療はやめると元に戻ってしまうこともあります。投薬や通院は医師と相談しながら決めていきましょう。クリニックによっては1年ほど集中的に通院してもらうこともあります。

AGA治療で行われる治療

薄毛の初期段階や薄毛の進行をとめるために薬での治療を行います。

内服薬

主に処方される内服薬は3種類です。

有効成分 商品名 作用
フィナステリド

フィナステリド

プロペシア

5α還元酵素Ⅰ型・Ⅱ型阻害薬
デュタステリド

デュタステリド

ザガーロ

アポルブ

5α還元酵素Ⅱ型阻害薬
ミノキシジル ミノキシジル

発毛を促す作用

日本では薬事承認が得られていません。しかし厚生労働省より、医師の責任において海外から輸入調剤し処方することは認められています。

ミノキシジルを処方してくれるクリニックもありますが、一般的に内服薬として処方されるのはフィナステリドとデュタステリドになります。作用は5αリダクターゼ酵素の阻害になります。

AGAに関係する男性ホルモン

・テストステロン

・ジヒドロテストステロン

5αリダクターゼの働き

フィナステリドとデュタステリドは男性ホルモンのテストステロンがジヒドロテストステロンになるのを阻害します。

5αリダクターゼには3種類ありますが、AGAに関係するのはⅠ型とⅡ型。AGAにはⅡ型が強く関係しているといわれています。

内服薬の主な副作用

有効成分 副作用
フィナステリド 性欲減退や勃起機能障害(ED)などの男性機能低下、肝機能障害を起こすことがあります。
デュタステリド 性欲減退や勃起機能障害(ED)などの男性機能低下、肝機能障害を起こすことがあります。
ミノキシジル

頭痛やめまい、動悸などを起こすことがあります。

血圧が不安定な方や心臓疾患がある方は副作用が強くあらわれることがあるので注意が必要です。

フィナステリドとデュタステリドのリスクも臨床試験の結果において危険性は低いといわれています。体調が悪くなったときはかかりつけのクリニックの医師に相談してください

外用薬

有効成分 商品名 作用
ミノキシジル ロゲイン・リアップ 発毛作用がある

外用薬ではミノキシジルが使用されます。ロゲインを使用するクリニックもあります。

その他、クリニックオリジナルの外用剤を使用することがありますが、成分をよく確認して使用するかどうかを判断してください。

ミノキシジルの主な副作用

有効成分 副作用
ミノキシジル 初期脱毛 初期脱毛とは、新しい髪の毛が十分に成長するまでの間、一時的に抜け毛が増えてしまう現象。ミノキシジルの使用を開始してから約2週間〜8週間ほどで起こることが多い。
皮膚炎 頭皮のかゆみ、かぶれなどを起こすことがあります。

このような症状が起きたときはかかりつけのクリニックの医師に相談してください。

メソセラピー・メソ療法

育毛メソセラピーともいわれ、髪が生えるために必要な栄養素を頭皮に直接与えていきます。

血管拡張作用のある「ミノキシジル」、毛髪タンパク質ケラチンを構成する「アミノ酸システイン」を含む育毛・増毛に必要不可欠なビタミン類などのカクテルを頭皮に注入し治療します。

HARG(ハーグ)療法

メソセラピーがミノキシジル・アミノ酸・ビタミンなどのカクテルに対してHARG(ハーグ)療法では成長因子を頭皮に注入していきます。

メソセラピーは育毛に必要な栄養素を頭皮に与えるのに対して、HARG(ハーグ)療法は発毛に必要な細胞の増殖や分化を促進する内因性のタンパク質である成長因子と、育毛に必要なアミノ酸やビタミンをブレンドしたものを頭皮に与えるので、育毛・発毛の両方向からのアプローチが可能になります。

AGAに関係する成長因子

成長因子とは細胞に刺激を与えて細胞の増殖を促すスイッチのようなものになります。

成長因子

・KFG(ケラチン細胞成長因子)

毛周期の成長期に関係する成長因子。毛包の発毛する環境を整えてくれます。

・HGF-1(肝細胞増殖因子)

毛包細胞に働きかける成長因子。休止期にある毛包細胞を成長期へと移行し発毛を促す。

・VGEF(血管内皮細胞増殖因子)

血管を新しく作るよう働きかける成長因子。血液の流れを良くし毛根に充分な栄養を与える。

・bFGF(線維芽細胞増殖因子)

血管を新しく作るよう働きかける成長因子。血液の流れを良くし毛根に充分な栄養を与える。

・IGF(インスリン様成長因子)

細胞の成長と発達を促す成長因子。毛母細胞の分裂化を促し。発毛を促進する作用がある。

ヘアフィラー

7種類の機能性ペプチドを頭皮に注入し、薄毛を改善していきます。

高額な機器を必要としないため、比較的安価な価格で施術を受けることができます。

7種類のペプチド

頭皮に毛細血管を作り血流を良くする効果

・オリゴペプチド

・デカペプチド

・オクタペプチド

頭皮の細胞を刺激し、発毛させる効果

・オリゴペプチド

・デカペプチド

・オクタペプチド

発毛抑制因子を減らす効果

・オリゴペプチド

活性酸素を抑制、血流を増加させる効果

・オリゴペプチド

・デカペプチド

毛包、毛乳頭形成促進効果

・オリゴペプチド

・デカペプチド

PFC毛髪療法

自己血液から抽出・濃縮した成長因子を頭皮に注入する最新の毛髪再生治療です。HARG療法で使用されるAAPEパウダーは培養細胞から採取されたものを使用しているのに対して、PFC毛髪療法では自己細胞から採取したものを使用するため、余分な添加物がなく副作用やアレルギーの心配も少ないのが特徴です。

へアビーム

赤色LEDを頭皮にあてて毛母細胞の働きを活性化させ、発毛を促す治療。

薬剤を使わないので副作用やアレルギーの心配のない治療方法で、診療ガイドラインでも推奨されている方法です。

抜け毛が気になり始めたら薄毛対策【最新:赤色LED搭載の頭皮マッサージ器】
抜け毛が気になりだしたら、薄毛対策をしましょう。薄毛の治療はヘアサイクルとの向き合い方が大事。自分にあった対策をしないとなかなか結果がでないことに。ここでは薄毛対策の頭皮マッサージ器を紹介しています。AGA診療にも使用されている技術を搭載した頭皮マッサージ器も購入できます。

メソセラピー・HARG療法で使用される機器

メソセラピー・HARG療法ではカクテルを頭皮に注入する方法が主流でした。痛み止めなどの配慮はあるのですが、注射はほとんどの人が苦手だと思います。しかも皮膚の薄い頭皮となると抵抗があります。

最近ではカクテルを注入する方法だけではなく、特殊な機器を使用してカクテルを噴霧や導入という方法を選ぶこともできるようになり、施術を受ける側の負担が減りました。

MINOXI JET(ミノキジェット)

出典:PRTimes

ミノキジェットはナノサイズにしたカクテルをマッハの速度で噴霧することで、頭皮にカクテルを浸透させることが出来る技術です。

施術した当日からシャンプーや運動をすることもでき、身体に負担がありません。

MED₋JET(メドジェット)

こちらもナノサイズにしたカクテルを頭皮に噴霧し浸透させます。ミノキジェットと同様、施術を受ける患者さんへの身体の負担が軽減されている施術方法です。

音響振動装置

出典:NBCInternationalJapn

音響振動を使ってカクテルを頭皮に導入する方法です。こちらも施術を受ける患者さんの身体の負担が少ない施術となっています。

ダーマペン

注射器の針よりも細い微細な針のついた特殊なブレイティブ・フラクショナルニードル(ダーマペン)でカクテルを頭皮に注入していきます。

ダーマペンの説明(英語)

 

 

皮膚に無数の小さな穴をあけるので頭皮に満遍なくカクテルを注入でき、注射より痛みも少ないことがメリットですね。

ダーマローラー

ダーマペンのローラー版といったところ。細い針が付いたローラーをコロコロ転がすことで、皮膚に小さな穴をあけそこからカクテルを注入します。

結論

AGA治療の方法はいろいろあります。治療を選ぶときのポイントをいくつか紹介します。

治療方針を考えるときのポイント

自分の薄毛の進行状態 ⇒ ⇒ 初期・中期・後期で治療方法が変わってくる。

必要最低限の内服薬 ⇒ ⇒ 外用薬の選択肢があれば外用薬でケアすることを考える

AGA治療に自分が望むことを明確にする

⇒ ⇒ 薄毛の進行をとめたい・発毛したい・早期発毛を希望するなど、自分の望む姿によって治療方法の選択肢は変わってきます。

AGAの治療を選ぶときは、自分がどこまで育毛・発毛したいかという自分の望む姿を明確にしてから選んだほうが適切な治療を受けることができますよ。