「ハゲが治せればノーベル賞が取れる」と言われる薄毛対策。
シャンプーを変えたり、頭皮マッサージをして血流促進したり、センブリや酢酸Dα―トコフェロール配合の育毛剤でケアしたり・・・・。
そんなことで薄毛対策ができるなら、ノーベル賞受賞者が出てもいいはずです。
薄毛対策をするなら、新しい方法の方が改善する可能性は高くなります。
シャンプーや頭皮マッサージ、古いタイプの育毛剤などあまり効果がなかったので、今の現状がある、ということなんです。
薄毛対策の現状

薄毛対策の現在の状況をまとめていきます。
AGAクリニック
AGAクリニックでの治療方法も、新しい方法が確率され、頭皮に成長因子を導入する方法が効果があるとして、成長因子を用いる施術ができるクリニックも増えてきています。
髪が生えるのに関係している成長因子も絞り込まれてきていて、今では約5種類の成長因子カクテルを導入する施術が行われています。

植毛
植毛もARTASの登場など、ロボットでの植毛が行えるようになっています。
つまり、全自動田植え機みたいなもの。
そりゃ、効率がよくなりますよね。
その分、植毛費用は安くなっていく傾向にあります。
また、植毛の最大のメリットは、「植毛した髪はDHT(ジヒドロテストステロン)の影響を受けないから、二度とハゲない。」ということです。


また、細胞培養技術の研究も進み、自己細胞を増殖して植毛する方法やiPS細胞で毛包細胞を作り、それを植毛するといった方法も研究されています。
育毛剤
育毛剤も海外で開発された育毛成分を配合した、新しい育毛剤が増えてきています。
薄毛は全世界共通の悩み。
海外で開発された育毛成分には、キャピキシルやリデンシル、プロキャピルなどがあり、日本ではこれらを組み合わせることで、薄毛対策に効果が期待できる育毛剤の開発が進んでいます。


「発毛する」の着目点の変化

5年前:頭皮改善や血行促進といった大きな組織に着目
現在:髪を生やす細胞へのアプローチ(毛乳頭細胞・毛母細胞・毛包)
未来:ミトコンドリア(?)
ミトコンドリアとは細胞の中にある、エネルギーを作る器官です。
このミトコンドリアの機能に着目して研究を行ったのが大正製薬です。
頭皮の老化は薄毛の原因、この老化の原因はミトコンドリアの機能障害が原因、ミトコンドリアの活性が高まれば、髪が生えるかもしれないといった理論です。
そこで注目されているのが、ミトコンドリアユビキチンリガーゼMITOLです。
このMITOLはミトコンドリアの品質管理機構を担っていて、いわば、ミトコンドリア内で起きたトラブル処理班のようなもの。
このMITOLの発現を高めれば、細胞の老化を防ぐ手立てのひとつになる可能性が高まってきています。
このMITOLの発現を高める成分としては、古くから漢方に使用されていオウレンやオウバクエキスなどであることがわかってきています。
オウレンもオウバクも化粧品原料として使用することができるエキスなので、こういったミトコンドリアからの薄毛へのアプローチする育毛剤が開発されるかもしれませんね。
まとめ
薄毛対策は進化しています。
開発や研究はこれまでの研究やデータから、新しいアプローチ方法や、これまででは効果が薄いといったことの中から、改良してさらに効果のある方法を考えています。
シャンプーを変える、頭皮マッサージをする、古いタイプの育毛成分は、薄毛対策としてこれまであまり効果がありませんでした。
これから薄毛対策を考えている人は、効果のなかった古い方法より、新しい方法を検討する方が髪が生える可能性は高くなりますよ。