
薄毛が始まり、AGA治療を始めたけど産毛しか生えてこない。
これじゃ、治療したのに効果はなかった・・・。
こんな思いをした人もいるのではないでしょうか?
AGA治療を始めて生えてきた産毛こそ、治療の効果があった証明です。
どうして産毛しか生えてこないのか、その理由について細胞の機能から解説していきます。
薄毛の原因
薄毛の原因は男性ホルモンが髪を生やす細胞を攻撃し、抜け毛が増えることから始まります。
ですから、フィナステリドなどの男性ホルモンを抑えて、さらにミノキシジルなどの髪を生やす成分で髪を増やしていきます。
この抜け毛の原因を作っているDHT(ジヒドロテストステロン)の作用は強力なのです。
DHT(ジヒドロテストステロン)の強力な攻撃を受け続けた毛包細胞は、委縮します。
委縮した細胞はその後、「使わない細胞だ」と認識され退化していくのです。
退化してしまった細胞はどんな治療をしても、元の機能を取り戻すことはなくそこから髪が生えてくることありません。
こうなってしまった場合、植毛をするしか髪を生やす方法はなくなります。
そのため、薄毛が始まったときに早めの対処が必要になってくるのです。

この現象は、年齢を重ねれば重ねるほど加速していくので、早めの対策が必要になってくるというわけです。
AGA治療で産毛しか生えてこない理由
髪を生やす細胞、毛包細胞のダメージ度によって、髪の生え方は変わってきます。
・第一段階(抜け毛が増える)
・第二段階(髪が育たなくなる)
・第三段階(髪が生えてこなくなる)
・第四段階(髪を生やす細胞の消滅)
第一段階(抜け毛が増える)
抜け毛が増えるのは、まだまだ初期段階。
一時的に髪が抜けてしまっている状態です。
この段階で薄毛対策を始めれば、抜けてしまった髪の代わりに生えてくる髪も、これまでと変わらない太さの髪が生えてきます。
その理由は、髪を生やす細胞(毛包細胞)のダメージがほとんどないので、普通の髪が生えてきます。
第二段階(髪が育たなくなる)
薄毛ではない人の毛周期は異状なく健康的なヘアサイクルで髪を育てていきます。
しかし、薄毛が始まった人は毛周期をショートカットをし始めます。

これは毛包に髪を育てる力がなくなってしまったため、髪が細く短いまま抜けてしまっている状態を表しています。
この状態で薄毛対策を始めたのであれば、髪を育てる力を助けてあげればいいだけなので、少し細い髪が生えてくる状態から、少しずつ太い髪に成長させることができます。
第三段階(髪が生えてこなくなる)
DHT(ジヒドロテストステロン)の攻撃を受け続けた毛包細胞は、細胞自体が髪を生やす機能を失いミニチュア化が始まります。

ミニチュア化した細胞からは、髪は生えてこなくなります。
この段階で治療を行わなければ、毛包細胞は退化しなくなります。
ミニチュア化した細胞はすでに髪を生やす力すらなくなっている状態です。
この状態の細胞を復活させるには、長い時間と色々なアプローチが必要になってきますし、一度機能を失った細胞から生えてくる髪はもちろん赤ちゃんの産毛程度のものになります。
この産毛程度の髪をさらに育てていかないと、以前のような髪にはなりません。
この産毛を育てていく根気と費用が必要ということになるので、

AGA治療は早めにね。
と言いたくなるわけです。
産毛しか生えてこないことを

治療の効果がなかった・・・。
細胞が育つのにはものすごく時間がかかるものなのです。
AGA治療をしたのに産毛しか生えてこないのは、毛包細胞のリハビリ中でリハビリには長くかかるという理由からなのです。
第四段階(髪を生やす細胞の消滅)
毛包細胞のミニチュア化をそのまま放置するれば、やがて毛包細胞は退化し消滅します。
ここまでくると、薄毛対策としてできることは植毛しかありません。
植毛する毛包細胞は、DHT(ジヒドロテストステロン)の影響を受けない、側頭部や後頭部の細胞を使いますので、二度とAGAの恐怖にさらされることはなくなります。

まとめ
「AGAは進行します」と言われますが、進行すれば細胞の機能が失われるということになります。
抜け毛が始まったばかりの人は、髪を生やす作用のある育毛剤でも効果がある可能性が高いのですが、ヘアサイクルのショートカットが始まってしまった人はミノキシジルの方が髪が生えてくる可能性はグッとあがります。


そのときに併用して欲しいのがフェイナステリドなどの男性ホルモン抑制剤です。

さらに毛包のミニチュア化が進めば、成長因子導入治療などの高額医療でなければ、毛包の機能が回復しないので髪が生えてくることはありません。

最終的に毛包は退化し消滅するので、植毛しか方法はなくなります。

乱れていたヘアサイクルを戻す過程で、せっかく生えた産毛も抜けてしまう現象がAGA治療の過程で起こる初期脱毛になります。
毛包のリハビリがまだまだ足りなくて、髪をホールドする力がないために脱毛してしまう現象です。
骨折で例えるなら、骨はくっつてきたけど筋力は落ちているので体を支える力がない状態ともいえます。
薄毛の治療は根気のいる治療です。
髪を生やしたいと思っている人は、根気よく続けていくことが大切なことになってきます。
栄養を改善したり、頭皮マッサージで髪が生えてくる人は一時的に抜け毛が増えてしまった人だけなので、あまり効果のある対策とはいえません。