AGA治療:成長因子とヘアフィラーの違い【どちらが効果あるの?】

ヘアフィラー AGA
ケビン
ケビン

AGA治療では成長因子導入は効果があるらしい。

でもヘアフィラーって何だ?

これも頭皮に導入するらしいけど、成長因子を導入するのとは違うのか?

違いがわからない・・・。

AGA治療で行う頭皮へ導入して発毛効果があるといわれているものに、Dr.CYJヘアフィラーがあります。

成長因子を導入するのとは何が違うのでしょうか。

AGA治療に使われる成長因子とヘアフィラーの違い

・成長因子:培養細胞から抽出・精製した成長因子

・Dr.CYJヘアフィラー:成長因子の様な作用がある合成したペプチド

✔成長因子

成長因子とは本来ヒトの身体の機能に備わっているもの。

そのため、培養細胞からつくられた成長因子を抽出・精製し、ヒトの頭皮に導入して発毛効果を促します。

AGA治療に使用される主な成長因子

KGF(ケラチノサイト成長因子)

ケラチノサイトの成長と分化に関係し、内皮細胞及び新しい毛髪を生成。

HGF-1(肝細胞成長因子)

成長期の毛乳頭細胞から産生される成長因子。休止期にある毛包を成長期へと導きます。

VEGF(血管内皮細胞成長因子)

毛細血管の血漿タンパク質の透過を増加させ、細胞の分裂と移動を促進させ、新しい血管生成を促し、血管維持に関与、毛嚢の毛細血管の大きさ及び分布度を増加させ、最終的には毛髪の太さと分布度を上げ、毛髪成長を促進させる。

bFGF(線維芽芽細胞成長因子)

コラーゲン、エラスチン、及びECMの合成を増加させ、毛髪及び皮膚細胞の成長促進、毛乳頭細胞の活性化及び新しい血管生成を促進。

IGF(インスリン様成長因子

新しい血管再生を助け、細胞の再生力を向上。
ケラチノサイト増殖促進及び毛嚢の成長を調節し、毛髪の成長期維持に働く。

✔ AGA治療に使用されるDr.CYJヘアフィラー

Dr.CYJヘアフィラーに配合されているのは、ペプチドです。

例えばDr.CYJヘアフィラーに配合されているオリゴペプチドは成長因子のKGF(ケラチノサイト成長因子)と同じような働きをすることがわかっています。

Dr.CYJヘアフィラーに配合されているペプチド

オリゴペプチド54

薄毛の原因となるタンパク質を減少

オクタペプチド11
デカペプチド10

血流改善・血管新生

オクタペプチド11
デカペプチド10
オリゴペプチド54

抜け毛予防(毛包・毛乳頭の死滅を抑制)

オリゴペプチド71
デカペプチド28
デカペプチド18

毛包形成・毛乳頭の再生と新生

オクタペプチド2

髪のメラニン色素を増やす(白髪改善)

この2つを比べると発毛効果は成長因子の方が高いようです。

Dr.CYJヘアフィラーを成長因子導入治療のメンテナンスに使用しているクリニックもあります。

もともとペプチドは成長因子のような働きをし、合成で大量生産可能なものとして開発が進んだものなので、効果は本家にはかなわないようです。

治療費は50,000円/1回程度でほとんど変わりません。

成長因子導入は月1回、Dr.CYJヘアフィラーは2週間に1回と施術頻度が高く、ヘアフィラーで発毛効果がある人は、こちらの方が早く発毛効果が得られる可能性が高くなります。

毛包の収縮して、発毛しにくくなっている人には成長因子が適しているが、毛包の収縮程度によっては、Dr.CYJヘアフィラーでも発毛可能です。

治療の頻度は成長因子は月1回、Dr.CYJヘアフィラーが月2回。

発毛する速度はDr.CYJヘアフィラーの方が早い可能性が高くなります。

毛包の状態からどちらが効果がでやすいかを、AGAクリニックで判断してもらい相談しながら決めていくのがよいでしょう。

Dr.CYJヘアフィラーに使用されているペプチドとは

ペプチドは2~20個のアミノ酸を繋げたものです。

アミノ酸からタンパク質が合成されるので、タンパク質の分解成分ともいえます。

ペプチドには独自の生理活性を発揮するものがあり、この生理活性を利用し食品や化粧品に効果を期待され配合されています。

食品にも配合され機能性食品として利用されるペプチドは、安全であることがわかります。

しかし、化粧品に配合されているペプチドの効果は、

保湿剤

であることが多いのです。

育毛剤に配合されているオリゴペプチドは成長因子ではありません。

あくまでも似たような働きをするものになります。

角層を透過できるのは約500Da(ダルトン)

化粧品に配合されているオリゴペプチドの分子量は約6,000Da(ダルトン)なので、角層を透過することができません。

そのため、「保湿効果」しか得られないのです。

オリゴペプチドの経皮吸収

角層を透過出来ないペプチドは肌表面にとどまるのみ

最近ではナノコラーゲンやナノプラセンタといわれる、分子量を500以下まで小さくした低分子のペプチドを配合しているものもありますが、配合されているペプチドの分子量まで調べてないと判断がつきにくいのが現状です。

AGA治療で発毛効果を期待するのであれば、真皮の奥にある毛乳頭細胞や毛母細胞まで成分を届けるには、導入するしか方法はないと思います。

そのため、AGA治療を行う医師たちは、「頭皮へ導入」することにこだわるのです。

ペプチドを塗って頭皮にうるおいを与えることはできますが、育毛を期待することはできないでしょう。

育毛剤は化粧品に分類されます。

そのため、皮下へ導入することを想定した処方にはなってはいません。

皮下へ導入することは、有効成分の効果も高まると同時に毒性や副作用も強く表れることになります。

くれぐれもダーマペンやダーマローラーで成長因子配合の育毛剤を導入しようなんて考えないでください。

最も危険なのは、あなたが導入しようとしているその液体なのです。

その液体は皮下へ導入したときの安全性が担保されているものなのでしょうか。

結論

育毛剤に配合されている成長因子といわれるペプチドは、角層を透過できないものが多いのは事実です。

中には低分子のペプチドを配合しているものもあるでしょう。

しかし、ペプチドが育毛に対する効果が期待できないだけで、他に配合されている成分に育毛に対する効果が期待できる成分が配合されていることも事実です。

育毛剤としてまったく機能しなければ、育毛剤として販売することはできませんから。

成長因子というだけで飛びつく人がいるので、宣伝用に配合しているだけで、育毛に対する効果は他の成分で補填しています。

ですから、育毛剤がまったく効果がないとは思いません。

成長因子という言葉に惑わされて、間違った使い方をしてはいけないということです。

化粧品として販売している成長因子を、安易に皮下に導入することだけは絶対にやめてください。

育毛剤は塗って使用するものですよ。

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