薄毛が広がってきた・・・。もう手遅れかもしれない。
どうしよう。
40代になると薄毛は加速します。
もう薄毛予防対策では間に合わないかも。
発毛・育毛をしなくなった毛根は小さくなっていきます。
休止期に入った毛根を復活させる方法はあるのでしょうか。
薄毛の進行は40代で加速する
薄毛は20代から始まる人もいます。
ただ、20代はまだ若い。毛根も活発なはずです。
早めに適切な治療を受ければまた髪が生える可能性は高いです。
薄毛に悩む人は40代で加速的に増えていきます。
日本人の3人に1人は薄毛という事実も。男性の薄毛の原因のほとんどがAGAだといわれています。
自分の頭皮の状態を確認しよう
日本人の3人に1人は薄毛という事実。
薄毛に悩んでいる人はまず、自分の頭皮の状態を確認しましょう。
第一段階(Ⅰ)
生え際に薄毛が進行し、額の面積が広がってきます。見た目に問題がないためAGAが始まっていると気付かない方が多い初期ステージになります。
第二段階(Ⅱ、Ⅱa、Ⅱvertex)
生え際の進行に加え、髪全体のボリュームの減りも目立ち始めます。併せて、頭頂部に薄毛が進行する方(O型)、額の進行が激しい方(M型)で見栄えも変わってきます。
第三段階(Ⅲ、Ⅲa、Ⅲvertex)
前頭部の進行と頭頂部の進行が少しずつつながってきます。前頭部に早い進行が見られるM型の方も、頭頂部に薄毛が見られるようになります。第三段階では明らかにAGAであると診断しやすい特徴が表れています。
第四段階(Ⅳ、Ⅳa)
生え際・頭頂部ともに頭皮が見える面積が広がっています。治療をお考えの方は、第四段階までに開始すると結果が出やすいといわれています。
第五段階(Ⅴ、Ⅴa)
前頭部の進行と頭頂部の進行が完全につながってしまいます。全体の1/3ほど頭皮が見える程の状態で、薄毛・発毛治療の結果が出にくくなってくるステージです。
第六段階(Ⅵ)・第七段階(Ⅶ)
M型O型の区別がつかないくらい、薄毛の部分が広がります。ここまで進行してしまうと、増毛施術を選ぶ方が多くなります。
出典:アンファー
薄毛の進行は7段階に分類されます。
あなたは今、どの段階ですか?
・
出典:日本美容医療協会
レベルⅣ以上薄毛が進行していたら、治療方針として植毛を推奨しています。
これはあくまで統計的なデータを基にしたガイドラインですので、個人差はもちろんあります。
ただ、ハミルトン・ノーウッド分類でⅣもしくはそれ以上に当てはまると思った人は植毛も有効な選択肢のひとつになります。
40代から始める薄毛対策【選択肢1】
ミノキシジル5%とフィナステリド
髪が薄くなっている原因はヘアサイクルの乱れかもしれません。
ヘアサイクルが乱れると髪は育つ前に抜け落ちてしまいます。
細い毛や短い毛が多いようであれば、内服薬+外用薬で発毛する可能性があります。
薬だけの治療であればオンライン診療が便利です。
スマホのカメラで医師が診断も行ってくれ、通院の必要もありません。
薄毛の進行度がⅣ以上の場合、成長因子の注入や植毛を行うことも選択肢に入れられるようにしましょう。
治療方法の多いクリニックを選ぶと適切な治療方法の提案をしてもらえます。
外用薬にミノキキシジル5%の使用を検討しているのであれば、ミノキシジルの効果をブーストするアイテムも使用すると大きな効果が期待できる可能性があります。
40代から始める薄毛対策【選択肢2】
40代だとガイドラインにあるように植毛もひとつの選択肢になります。
植毛とは
薄毛の進行の仕方を見ると、前頭部(M字ハゲ)または頭頂部(つむじハゲ)から徐々に薄毛が広がっていきます。髪が残っている部分は側頭部と後頭部になります。
これは前 頭部 と 頭頂 部 には 男性 ホルモン の 受容体 がある ため ホルモン の 影響 を 受け やすく、 AGA が 起こり起こり やすい から です。
ですから薄毛が進行した人でも、活発な毛根がまだ残っているのです。
植毛とは自分の頭皮にある活発な髪をお引越しさせる作業になります。
現在の手術では毛根1個1個を採取し田植えのように毛根を植えていく方法もあります。この方法であれば傷痕も残りません。
現在の植毛のイメージ
植毛の方法
植毛の方法は3つあります。
ニードル法(Choi式)
細い針を用いて、活発な毛根を採取し髪の薄い部分に植え込みます。
ニードル法は毛髪の1本1本を頭皮に植えこんでいきます。
メリット
・植毛針によって穴開けと植え込みを同時に行うので工程が少なくなる
・生え際が自然に見える
・針が細いため痕が目立ちにくい
デメリット
・移植密度に限界があり、毛量が少なめに感じることもある
・1本ずつの移植となるため、費用が高額となる
・ショックロスによる一時的脱毛が起こる確率が高い
ストリップ法(FUT)
ドナー採取:毛根が活発な部分(後頭部)をメスで短冊状にまとめて切り取ります。その後切り取った部分を縫合します。
スリットの作成:切り取った部分を切り分けていきます。
移植:移植部分に小さなスリットを作り、採取した皮膚をピンセットで差し込みます。
メリット
・ニードル法より手術時間が短い
・ニードル法より価格が安くなることが多い
・状態のいい毛根のある皮膚を移植することができる
・比較的効果の高い自毛植毛の施術が可能
デメリット
・皮膚を採取した箇所に傷痕が残る
・麻酔はしますが、術後の痛みは比較的強い
ダイレクト法(FUE)
ドナー採取:1㎜前後の口径のパンチを利用し、活発な毛根を採取
ホール作成:移植:移植する頭皮に新たな毛穴を作成し、採取した活発な毛根を受け込んでいく
毛穴がなくなってしまったところにも毛穴を作り自毛植毛を行うことができます。
メリット
・ニードル法より手術時間が短い
・ニードル法より価格が安くなることが多い
・状態のいい毛根のある皮膚を移植することができる
・比較的効果の高い自毛植毛の施術が可能
デメリット
・皮膚を採取した箇所に傷痕が残る
・麻酔はしますが、術後の痛みは比較的強い
実は日本は植毛治療のパイオニアなのです。自毛植毛の技術は日本が先行しています。
細かい作業が得意であることが先駆者となれた原因なのかもしれません。世界ではいまだFUT法が主流ですが、日本では技術力が必要とされるFUE法が主流となっています。
人は見た目が100%?【心理学とトピック】
人は見た目が100%ではありませんが、第一印象において視覚から入ってくる情報を重要視する傾向にあります。
メラビアンの法則【心理学】
「メラビアンの法則」では心理学的に人は視覚から入る情報を重視する傾向があります。
この研究は好意・反感などの態度や感情のコミュニケーションについてを扱う実験である。感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。
引用:Wikipedia
「7-38-55のルール」を適用すると、人は見た目が55%ということになります。
長い付き合いになれば人は見た目だけではないことはあると思いますが、見た目が良く見えることにデメリットはないようです。
C.ロナウド【トピック】
2019年3月のことですが、C.ロナウド(ユベントス)がスペインのマドリードに植毛クリニックをオープンしています。
サッカー選手である彼がなぜ植毛クリニックをオープンしたのでしょうか。
世界各国の薄毛事情
引用:日経電子版
世界各国の薄毛事情を見るとスペインは薄毛大国になります。
彼自身もスタープレイヤーとして注目されるため容姿に気をつけていました。
自分の愛称「CR7」をブランド名にし、自らがモデルとなって、下着、ソックス、デニムや香水などを販売。
自分の記念館を併設したホテルやレストランを経営するなど、手広くビジネスを展開する実業家の面も持ち合わせている人です。
そんな経験から、見た目が変わることで成功は近づくという意味を込めたのかもしれないですね。
植毛するメリット・デメリット
植毛するメリット
・自毛が生える
・メンテナンスがいらない
・自毛発毛なので自身が持てる
植毛するデメリット
・傷は残らないが植毛後は内出血のように赤くなる
・植毛した場所がかさぶたになる。かゆみがあってもかさぶたがとれるまでさわれない
・生えそろうまで時間がかかる
・治療費が高額
植毛の未来
なんとなくネガティブなイメージのある植毛ですが、植毛の未来は明るいです。
これからの植毛は日本の技術を結集して進められていきそうです。
これから植毛に使われていく技術
・植毛ロボ:アルタス
・iPS細胞
・毛髪再生医療
植毛の現在【植毛ロボ:アルタス】
植毛はこれまで医師の技術にかかっていました。
毛根を田植えのように植えていくので、時間もかかります。
治療費が高額になってしまうのも仕方のないことなのでしょう。
最近ではロボットが植毛するクリニックもあんです。
アルタスというロボットが植毛をするので、手術時間の効率化が図れるようになりました。
アルタスの技術だと、ショックロスでの脱毛率が低くなるとのことです。
植毛の未来【iPS細胞で髪を再生】
iPS細胞といえば山中教授がノーベル賞をとったこれからの再生医療を実現するために重要な役割を果たすと期待されている技術です。
自分の細胞を培養して、培養した細胞を脱毛した頭皮に注入する方法が研究されています。
まだ実用化には至っていませんが、毛髪再生医療の研究は進んでいます。
毛髪再生医療
皮膚内で毛髪を生む「毛包」と呼ぶ部分の2種類の幹細胞を分離し、加工して作った再生毛包を移植するという技術を使って毛髪再生に挑んでいます。
2020年の実用化を目指している(記事掲載は2016年)とのことですが、途中経過のニュースは残念ながら今のところありません。
技術者と医師は未来を見て毛髪再生に挑んでいます。
こういった様々な技術が植毛に生かされることで、コストが下がったり、治療による身体への負担が下がることになるので、植毛が当たり前のことになるといいなと思っています。
まとめ
40代になると若い時より髪が生えにくくなるのは事実です。
でもAGAの特徴として、髪が抜け落ちない場所があるということも事実です。
この点も解明されるとAGA治療に革新がおこるかもしれないですね。
最新の技術が早く実用化されることを願っています。
現状ではコストが下がらないと、植毛に踏み切る人が少ないままでしょうから。