植毛って植えてもまた毛が抜けるんじゃないの?
費用も高そうだし・・・。
手術って感じで、なんだか怖いんだけど。
植毛ってまだまだ情報も少ないし、植毛なんてしなくても髪が生える手段はまだあるんじゃない?
そんな風に思っている人も多いと思います。
確かに植毛は発毛する最終手段ではありますが、実はメリットもたくさんあるのです。
最大のデメリットは費用が高額になってしまうこと。
この点についても増毛との違いや一般的に行われる男性ホルモン抑制剤+ミノキシジルの治療方法や成長因子導入法との比較についても説明していきます。
植毛と増毛の違い
✔ 植毛とは
植毛とは自分の毛包を移植することです。薄毛は進行するのですが、側頭部、後頭部の下の方は毛が抜けることなく残るのが特徴。
つまり、サザエさんの波平型になるのです。
実はこれ、毛包の仕組みが違うからなのです。
薄毛になる大きな原因は男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)ですが、毛が残っている部分の毛包は男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の影響を受けません。
植毛してもまた毛が抜けてしまうのでは、と心配になることはありません。
側頭部、後頭部下の毛は男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の受容体がないので、男性ホルモンの攻撃を受けてもまったくの無敵状態になります。
✔ 増毛とは
増毛は、自分の髪の毛に人工毛を数本ずつ結びつけたり、特殊なシートを使って人工毛を地肌に貼りつけるといった方法で髪のボリュームをアップさせることをいいます。
植毛と違い手術など大掛かりな手法ではないので、手軽にできますが、定期的なメンテナンスが必要です。
人口毛なので髪が伸びることはないので、自毛が伸びるとそれに合わせて結びつけた人口毛を下に下げたり、髪の色を変えられなかったりといったデメリットもあります。
植毛には人口毛植毛と自毛植毛の2種類がありますが、人口毛植毛は毛包が炎症を起こすなどデメリットがあまりにも多く、検討する価値はありません。
植毛の方法は主に3つ
最新の方法だとARTASというロボットで植毛を行うクリニックもあります。
ARTASで行う植毛は傷口も小さく、正確に植え込めることがメリット。
現在では導入しているクリニックも少なく、治療費も高額ですがこれが一般的になれば植毛の治療費は下がっていく可能性も高い治療法です。
脱毛も以前は高かったのに、脱毛機器の進化で医師以外でも操作可能となったとたん費用は格安になりました。
ロボットの登場は将来的に価格が下がる傾向にあります。
それを待つという人は、プロペシアかザガーロで薄毛の進行を少しでも食い止めておいて下さい。
植毛の費用
植毛の費用は自毛植毛だとおよそ100万円程。
植毛する範囲によりますが、かなり高額です。
高額にはなりますが、プロペシアとミノキシジルで治療した場合、発毛しても1年間はプロペシアを服用しなければならず、将来的にはいつまた男性ホルモンの攻撃にあい、脱毛してしまうかもとリスクはあります。
発毛治療は将来永久保証ではないし、治療の期間が長くなってしまう人もいます。
植毛であれば、年をとってもまた毛が抜けるといったリスクはかなり少なくなります。
人工毛の植毛を行っているクリニックはあまり見かけることはなくなりましたが、炎症を起こしてしまうなどトラブルが多く人工毛の植毛はおすすめできません。
植毛のかさぶたケア方法
植毛後、気になるのはケア方法。
植毛した後、かさぶたができるので一時的に見た目が気になります。
カサブタが完全に取れるまでの期間は10日、遅くても2週間です。
この時期は帽子などで隠す以外有効な手段はないのが実状です。
かさぶたが取れるときに毛も一緒に取れてしまうことがあるのですが、これは新しい毛が生えてくる準備段階に起こる一時脱毛です。
また新しい毛が生えてくるので安心して下さい。
植毛の失敗
他の薄毛治療に比べて植毛は個人差が少ない治療方法。
そのため、発毛しないといった失敗が極端に少ない治療方法とも言えるでしょう。
それでも失敗といわれるいくつかの事例はあるようです。
✔ 毛根が生着しない
一般的な毛根の生着率は80~90%と言われています。
それを想定して、植毛していきます。
髪の生え方、薄毛の見え方などを考慮してどこの部分にどの毛包を移植するかはデザイナーである医師の力量によって変わってきます。
デザインが上手であれば、植毛する本数を減らすこともできます。
✔ 傷跡が目立つ
ストリップ法などメスを使う治療法では傷跡が残りますが、最近では1個1個毛包を移植する方法が主流。
移植後は傷になりますが、いずれかさぶたになりかさぶたが取れれば傷跡も残りません。
✔ 仕上がりに違和感がある
生え際や頭頂部・つむじなど、毛穴の向き・部位によって相応しい毛量・生え方には個人差があるので、移植する箇所に見合ったグラフトを選定する必要があります。
植毛はデザイン力も必要とされる職人芸。
クリニック選びは慎重に行いましょう。
手術例が多い、アルタスで植毛を行っているなどを目安にしていくつかのクリニックでカウンセリングを行い比較すると失敗することが少なくなります。
植毛に適している人
個人差はありますが、40歳以上で薄毛歴が長い人は植毛しか治療方法がない可能性が高くなります。
加齢と長い間男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の攻撃を受け続けたため、毛包が収縮しきってしまった人は、他の治療方法では発毛しない可能性があります。
植毛を行っているクリニック
植毛を行っているクリニックを紹介していきます。
ARTASは植毛の最新機器。
モニターで植毛を行っているクリニックもあるので、こういった機会を利用するのもいいと思います。
植毛は少しずつでも移植できるところもメリット。
植毛して定着した毛はもう薄毛になることはないからです。
AGAスキンクリニック
AGAスキンクリニックで行っている植毛方法はスマートグラフト自毛植毛。
このような機器を使用して植毛していきます。
植毛ロボットと異なり、染めた毛髪・白髪や、色の薄い毛髪にも対応できます。
約1mmのパンチで素早く吸引するので出血が少なく、採取後の毛根を吸引後冷却し、新鮮な状態の毛根を最小限の株分けで植毛することが可能なので、傷口の回復も早くダウンタイムが少ない植毛治療です。
植毛にかかる費用
✔ 生え際・M字部分
グラフト数 | 100~500 |
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植毛費用 | 400,000円~800,000円 |
✔ 頭頂部
グラフト数 | 500~1,000 |
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植毛費用 | 800,000円~1,300,000円 |
✔ 前頭部と頭頂部
グラフト数 | 1,000~1500 |
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植毛費用 | 1,300,000円~1,500,000円 |
湘南美容クリニック
湘南美容クリニックで行っている植毛方法は4つの方法から選べます。
1.植毛ロボARTAS
傷跡が目立ちにくい植毛方法です。
植毛ロボが行うので、正確に毛包を採取できます。
治療院:新宿本院・大阪院・仙台院・福岡院(計4院)
2.シークレットシェーブン植毛
植毛ロボARTASだと後頭部を刈り上げて毛包を採取しますが、シークレットシェーブン植毛では刈り上げずに毛包を採取することができるので、まわりにバレにくいことがメリットです。
治療院:新宿本院・大阪院・仙台院・福岡院
3.ノンシェーブン植毛
ノンシェーブン植毛は後頭部の刈り上げは不要。
複数回に分けて植毛することも可能で、徐々に髪を増やしていくこともできます。
約5,000本の植毛が1日で可能。スピード重視の方にも適した植毛方法です。
治療院:新宿本院
4.1day植毛
1day植毛は施術前の診察、カウンセリングを予めオンライン診療を用いることで、事前来院の手間を省き、来院を施術当日の1回ですませる事ができる当院オリジナルの植毛システムです。
植毛ロボARTASとオンライン診療を組み合わせて最小限の来院で済むようにしたシステムです。
治療院:新宿本院・大阪院・仙台院・福岡院
TOMクリニック
AGAスキンクリニックで行っている植毛方法は植毛ロボARTAS。
ARTASで行う植毛の3つの特徴
毛根を傷つけず、採取速度が速い
術後の回復が早く、傷跡も目立ちにくい
生着率が高く、自然な発毛
治療院:池袋院・新橋院
銀座HSクリニック
銀座HSクリニックで行っている植毛方法はメスを使用しない「FUE植毛」をさらに進化させたヘアストロング植毛です。
銀座HSクリニックのヘアストロング植毛は、治療院の柳生医師が考案したもの。
毛流れに沿って移植するため圧倒的な自然さと美しい仕上がりを実現します。
また、日帰りでの治療のため翌日から通常通りの生活が送れます。忙しいビジネスマンや⼈前に⽴つお仕事の方にも選ばれる自毛植毛術です。
株式会社CBJインターナショナル【トルコ自毛植毛のエステセンター・ジャパン】
ちょっと変わった植毛治療を紹介します。
海外で植毛、しかも植毛し放題というプラン。
トルコは植毛大国。日本でカウンセリングを受け、その後トルコへ渡航し、あなたの希望する本数を植毛するプランで55万円という安さ。(渡航費別)
もちろん通訳も同行します。
実はトルコは植毛大国。植毛する人口も多いため植毛費用が安くなりますし、植毛する医師たちも経験豊富であることが安心できる理由になります。
全日程は最短で1泊2日で終えることもできますが、ホテルは4泊まで無料とのこと。
少し長い休みが取れる人は合宿免許気分で一気に植毛ができるチャンスになります。
どうしても植毛したい、でも費用が・・・と思っている人には検討してみる価値はあります。
結論
現在、日本の植毛事情は費用が高すぎると思います。
治療をする人が少ないので当たり前の話なのですが。
ただ、植毛も含め薄毛治療は再生医療として力を入れ始めた分野でもあります。
植毛ロボが一般的に用いられるようになれば、植毛するスピードがあがりいずれ単価は下がっていくことでしょう。
それまでは、プロペシア・ザガーロで薄毛の進行をくい止めておくことも大切なことです。
治療費が安くなるまでにはもう少し時間がかかりそうなので、どうしても今、髪を増やしたいという人は海外で治療するという方法もありますよ。