育毛剤ってほとんどのものにエタノールが配合されている。
アルコール(エタノール)フリーの育毛剤ってないのかな?
アルコール(エタノール)の頭皮に与える影響は気になりますよね。
なぜ、アルコール(エタノール)を配合している育毛剤が多いのかというと、それは「経皮吸収」を高めるためなんです。
経皮吸収とは
経皮吸収とは、角層バリアを通すこと。
アルコール(エタノール)で角層バリアを一時的に壊し、そこから有効成分を毛包細胞まで届けるのです。
角層とは皮膚表面の一番上の部分です。
この角層バリアのおかげで、身体の中に細菌やウィルスが浸入するのを防ぐことができる大切な防御機能です。
角層はレンガのような構造をしているので、物質がここを通り抜けるのは難しいというわけです。
経皮吸収を高める成分
アルコール(エタノール)配合剤のメリット
肌に塗る化粧水などは角層を犠牲にしてしまうと、肌がくすんでしまったり、あれ肌になるのでアルコール(エタノール)フリーになるのは当然のことです。
育毛剤のターゲット細胞は、髪を生やす細胞(毛乳頭細胞や毛母細胞)です。
そのため、角層に気を使って髪を生やす細胞に有効成分が届けられないのでは育毛剤の意味がありません。
頭皮には髪が生えておりあまり目立たないことや、頭皮の角層を整え艶肌が褒められることもありません。
そのため、角層を犠牲にして髪を生やすことを重要視しているのでアルコール(エタノール)を使用している育毛剤が多いのです。
アルコール(エタノール)配合剤のデメリット
頭皮の炎症が激しくなると、髪を生やす細胞にまで影響がでるのでかゆみやひりひり感、赤みが出る人は使用しないようにしましょう。
l-メントールを配合しているものは、エタノールの含有量が少ないものが多いです。
分子量
角層バリアを通過するには、分子量の小さなものを使用する方法があります。
化粧品などでよく目にする、ペプチド化・ナノ化はエタノールやl-メントールを使用することなく、角層バリアを通過させるために成分の改良を行います。
育毛剤や発毛剤には、こういった改良された成分がまだないため、エタノール・l-メントールを配合して、有効成分を角層バリアを通過させ毛包に届ける工夫をしています。
まとめ
アルコール(エタノール)を使用していない、育毛剤・発毛剤はありません。
でもそれは、有効成分を毛包細胞に届けるために必要なものなのです。
ミノキシジル配合の発毛剤は効果は高いのですが、使用感が悪いところが欠点。
使用感が苦手な人は、髪を生やす細胞に働きかける【キャピキシル・リデンシル】といった成分を使用している育毛剤も検討してみて下さい。