成長因子を導入してダーマペンセルフで発毛?【その成長因子って本当に活性ありますか?】

成長因子 AGA
ケビン
ケビン

成長因子導入治療ってけっこう高いんだな?

ダーマペンを使って自分でやってみたほうが安くできるかも・・・。

ケビンのように、セルフで発毛治療と思った人は多いと思います。

確かにAGAクリニックの成長因子導入治療は高い!

AGAクリニックが高い=ぼったくりと思っていませんか?

AGAクリニックの治療費が高いのではなく、成長因子が高いからなのです。

この理由についてこれから説明していきます。

市販されている成長因子配合の育毛剤の正体

ネットで購入できる成長因子配合の育毛剤は、成長因子の残骸が含まれた育毛剤です。

そもそも、成長因子とは何なのでしょうか?

成長因子とはタンパク質の一種で、体内でそれぞれ活性を持っており、その活性が細胞に刺激を与え発毛効果が得られるのです。

成長因子は加齢とともに減少していきます。

体内で活性を失っていくものなのに、育毛剤の中でどうやって活性を保っていられるのでしょう。

育毛剤に配合されているのは、すでに活性が失われた成長因子の残骸になります。

生理活性が失われた成長因子を導入することは当然、無意味なことになります。

AGAクリニックで使用される成長因子とHARGパウダー

AGAクリニックでは、どのような成長因子が使用されているのでしょうか。

成長因子は試薬としても販売されていますが、試薬メーカーを通して企業でしか購入は出来ませんし、その用途は当然ながらヒトに使用することは禁じられていて細胞試験などの実験に限られています。

一例を示すと

KGF(ケラチノサイト成長因子):36,500円(内容量10μg)(富士フィルム和光純薬)

※1μgは1/1000mg

こんな少量で価格は36,500円もします。

試薬でこの価格なので、ヒトの頭皮に導入できるようにしたものはもっと高額なはずです。

しかもKGF(ケラチノサイト成長因子)1種類で、この価格です。

AGAクリニックで使用される成長因子はHARGパウダーを用いたHARG療法か、成長因子を厳選したクリニックオリジナルの成長因子成分+他の発毛に関係する成分を頭皮に導入し、治療を行います。

AGAクリニックで使用される成長因子の数は少なくても5種類以上です。

もう考えればおわかりになると思いますが、入手できる機関が限られていてしかも高価格の成長因子が数千円で販売できるわけがないのです。

成長因子配合と記載しているので、仮に成長因子は配合されていたとしても効果がないくらい少量であり、さらには活性はすでに失われています。

成長因子の流通方法と調整方法

成長因子は細胞培養されたものから、採取し精製され、凍結乾燥してパウダー化します。

その凍結乾燥品と冷凍で流通し、使用する直前に体内に入れても問題のない液剤に使用する当日に溶解して使用します。

液剤に溶解した成長因子の活性が保てるのは試薬レベルのもので冷蔵保存で1週間です。

育毛剤に配合された成長因子は、既に液体に溶解されています。

そして、製造・容器に充填し、買ってくれる人があらわれるまで、常温で放置です。

みなさんの手に入るころには、成長因子として役目を果たすことができない残骸となっています。

成長因子配合の育毛剤を頭皮に導入する危険性

成長因子配合の育毛剤や市販のミノキシジルをダーマペンやダーマローラーで頭皮に導入している人をYouTubeで見かけました。

あれ、とっても危険です。

そもそも、育毛剤や発毛剤は塗り薬として販売しています。

配合している有効成分を安定させる成分を配合していることもあります。

そこで、塗り薬と注入薬に違いがあるのご存知ですか?

AGAクリニックで使用する成長因子やミノキシジルは注入薬として使用することが決まっているので、有効成分のみを生理食塩水のような体内の浸透圧と同じに調整した液剤に溶解して使用しています。

濃度も直接体内に入れるので、効果があり、副作用が少ない適正な濃度に調整してあります。

塗り薬には、製剤を安定させるため、有効成分以外のものが配合されています。

ミノキシジルの医薬品では添加物として表示されています。

添加物は皮膚に触れても安全なものを使用しているので、塗ることは問題ありません。

ただ、安直に体内に入れるのは、かなり危険な行為といえます。

ダーマペンを使って市販の育毛剤を体内に導入するリスク

塗り薬は有効成分を皮下へ浸透させるために工夫をしています。

肌細胞の構造図です。

もっとも表層にある角層、これが異物が体内に侵入することを防いでくれています。

角層バリアともいわれます。

ウィルスも細菌も角層を通ることはできないので、侵入しやすい口や鼻の粘膜から体内への侵入をはかります。

粘膜は角層のようなブロック状の構造をしていないので、侵入口がたくさんあります。

角層はブロックをきちんと積み上げたような構造をしているので、侵入口がほとんどありません。

そのため、医薬品ではエタノールやメントールを使用して、そこから有効成分を体内に浸透させていきます。

一方、ダーマペンやダーマローラーを使用した場合、皮膚に人工的に穴をあけます。

ダーマペンの仕組み
Dermapen公式サイト

皮膚にかなり大きな穴をあけ、そこから育毛剤やミノキシジルの成分を頭皮に入れていくのです。

製品を安定させるために配合している添加物も一緒に・・・。

これはかなり危険なことです。

ダーマペンやダーマローラーを使用するのであれば、導入液は導入専用のものを使用しましょう。

入手可能であればの話ですが・・・。

まとめ

AGA治療に成長因子使ってをセルフで治療といった情報をよくみかけるようになり、この記事を書くことにしました。

成長因子は活性(効き目)がなければ、当然効果なんてありません。

あなたの使っている成長因子に発毛に必要な種類の成長因子は配合されていますか?

あたなの使っている成長因子の活性は保ててますか?

あなたの薄毛の状態は、本当に成長因子が必要な状態なのでしょうか?

薄毛が始まったばかりで年齢が若いなら、細胞が衰えたため薄毛になったわけでなく、ストレスや生活習慣、男性ホルモンが影響して薄毛になっている可能性の方が高いのです。

何も荒療治に踏み切らなくても、まだ手立てはあるかもしれないのに、と思ってしまいます。

まあ、ちょっと落ち着けと。

成長因子は活性で選べ!成長因子の名前にだまされてるのはあなたですよと。

【2021年最新】成長因子導入治療を行っているクリニックまとめ【HARG療法との違い】
HARG療法はきいたことはあるけど、メソセラピー・メソ療法との違いはわかりますか。HARGカクテルを使用しているのが、HARG療法、それ以外の成長因子を使用してるのはメソセラピー・メソ療法と呼ばれています。どちらの治療法も成長因子を頭皮に導入するのが治療の最大のポイントになります。