
髪を生やすには細胞に働きかける成分が大事。
だから、ミノキシジルが効果あるんだな・・・・。
でも、ミノキシジルで髪が生えてこなかったらどうしたらいいの?
育毛や発毛を希望している人には、ちょっと・・・と敬遠されがちな話なんですが、髪が抜けてしまったときの対策として、最もコスパがいいのが植毛なんです。
一時脱毛などは、時間がたては自然に髪が生えてくることもあります。
円形脱毛症などは免疫が暴走しているので、早めに皮膚科へ。
AGAも早期の治療であれば、フィナステリド&ミノキシジルか、フィナステリド&育毛剤で治療することができます。
けれども、AGAを放置すると毛包が委縮してしまいます。
毛包の委縮が始まってしまったら、成長因子導入治療か植毛しかありません。
そのときどちらがコスパがいいかというと『植毛』です。
その理由について、化粧品会社で働く研究員が解説します。
植毛がコスパが良い理由

・植毛したら2度とハゲない
・植毛は少しずつでも可能
植毛したら2度とハゲない
実は髪の細胞には2パターンあるのを知っていますか?
髪が抜けてしまう細胞と髪が抜けない細胞。
この違いは、レセプターをいう受信機がついているか、いないかの差になります。
AGAの男性のハゲ方は全員が波平型になります。
その理由は、頭頂部と後頭部の細胞の機能が違うからなのです。
・頭頂部:DHT(ジヒドロテストステロン)の攻撃を受けるレセプターが有る
・後頭部:DHT(ジヒドロテストステロン)の攻撃を受けるレセプターが無い
現在の植毛では、後頭部の毛包を移植します。
そのため、移植した髪はDHT(ジヒドロテストステロン)の攻撃を受けることがなく、2度とハゲなくなります。
そのため、植毛した後は「フィナステリド&ミノキシジル」は必要なくなる、ということになります。
植毛は少しずつでも可能
薄毛の治療は途中でやめると、元に戻ってしまいます。
これは、成長因子などを導入する高額治療でも、フィナステリド&ミノキシジルでも同じこと。
始めたら、やりとげないと意味がないということです。
でも、植毛なら少しずつ、増やして行くことができます。
コロナ禍の中、お金が不安という人は、少しずつ植毛するという方法もあります。
成長因子導入治療を受けるため、ローンを組んで金利を支払うことはリスクでしかないですからね。
植毛の方法

現在では、ARTASというロボットで植毛を行うクリニックもあります。
医師が手でひとつひとつ毛包を植えていく方法に比べて、価格が下がりやすい植毛の方法です。
手で田植えするより、全自動田植え機の方がコスパは良いですからね。
ロボットなら技術も安定しますし、使用するクリニックは世界規模になりますから、情報もアップデートしやすいので、見栄えよく植毛することが可能になります。
植毛はデザインも大切で、髪の生え方によって薄毛に見えにくくすることもできることから、植毛技術を持った医師の腕次第と言われています。
ロボット植毛なら、腕の良い医師か、いまいちなのか、植毛してみないとわからないといったリスクを避けることができます。

新しい未来の植毛

・自己細胞を培養しての植毛
・iPS細胞による植毛
✓ 自己細胞を培養しての植毛
植毛するときのデメリットとしては、後頭部の細胞を移植することです。
そうすると、移植もとの髪は当然生えなくなり、後頭部の髪は少なくなってしまいます。
それを避けるために、自己細胞を増やしてそれを植毛する技術が開発されています。
自己細胞を増やして植毛をする技術は資生堂と東邦大学が行っていて、実用化に向けての研究をすすめているところです。
参考資料
・東邦大学
✓ iPS細胞による植毛
自己細胞による植毛は、AGAのように髪が残っていれば可能な植毛方法です。
脱毛症ややけどなどによって、毛包が消滅してしまった人には不可能な方法でもあります。
そこでiPS細胞を使って、新しい細胞を作りそれを植毛する方法も検討されています。
iPS細胞を使うのであれば、毛包がなくても髪をまた生やすことが可能となります。
まとめ
今回は薄毛治療の未来の話をしました。
自己細胞を使っての植毛の導入は2020年の導入を予定していましたが、もう少し時間がかかりそうですね。
薄毛の研究は年々進化しています。
特に昨年からの育毛ブームはキャピキシルやリデンシルなど、これまでの育毛剤にない作用を持つ成分を配合した育毛剤が誕生したこと。
古くから使われているセンブリエキスは30年前から、「効果ない」と言われてきた成分ですし、グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症成分で、髪を生やす細胞に働きかけるわけではないですからね。